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2000年代のゲーム機

3Dグラフィックスの表現力が格段に上がり、インターネットとの通信や5.1chサウンドにも限定的に対応し始め、メディアはDVD、もしくはDVDの技術を応用した独自規格のディスクが主流となりました。
大手メーカーではゲームの大作主義・シリーズ物重視がより一層進み開発費の高騰が進みました。さらに、熱心なファンを相手にした人気ゲームの続編、壮大で複雑なストーリーを盛り込んだ作品、萌え重視の作品など、コアユーザー向けのマニアックな作品が蔓延した結果、「ゲームはマニア・オタクの趣味」としてライト層が一気に離れていってしまいました。
大手メーカーやサードパーティーの統廃合も進行し、日本の据置きゲーム市場は厳しい転換期を迎えました。この世代の覇者はプレイステーション2(PS2)ですが、ソフトだけを見ると「売り上げ20万本で大ヒット」と言われるなど、以前よりもゲームソフトの売り上げが減少しました。PS2に限らず業界全体でゲームの売上げは伸び悩み、日本ゲーム市場において「ゲーム離れ」と言われるようになる現象が起きました。
その一方で、同時期の欧米ゲーム市場は逆に大きな拡大を見せ、セガはハード販売から撤退し、入れ替わる形でマイクロソフトのXboxが参入しました。
Xboxは海外市場において成功を収めてPS2に次ぐシェアを獲得しましたが、日本では非常に不振でした。NINTEDO64の後継機のゲームキューブは日本で一定の支持を得ましたが、海外では前ハードほど振るいませんでした。
2000年代中盤に発売されたXbox 360とプレイステーション3(PS3)は、HDTV画質に対応し、3Dは奥行きと繊細さを増し、大幅にリアリティを向上させました。
Wiiに関しては、フルHD画質に対応せず、表示能力を前世代なみに留める一方、Wiiリモコンという新しいインターフェイスを採用し、ゲーム人口の拡大を図りました。
後にWiiの成功により、PS3とXbox 360でもPlayStation Move モーションコントローラやProject Natal(こちらは現在仮題)といった同系統のインターフェイスの採用に踏み切っています。
また、上記の3機種いずれもネットワーク接続に標準対応し、ネットワーク対応ゲームの増加やコンテンツのネット配信も本格化しています。

プレーステーション2

プレーステーション2
2000年3月4日にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売された家庭用ゲーム機。プレイステーション (PS) の後継機として開発され、発売から3日で98万台の販売台数を記録しました。
2005年11月には全世界で1億台の生産出荷台数を記録しました。
2000年の発売開始当時、すでに世界での出荷台数の累計が7000万台を超えていたPS用のソフトウェアの大部分をそのまま利用できるというハードウェアの上位互換性はゲーム専用機として画期的でした。
旧来ユーザーはPSのゲーム資産がそのまま引き継げること、新規ユーザーはPS2だけ購入すればPS用ゲームソフトも購入して遊べること、ゲーム開発者はPS用ゲームを引き続き製作してもソフトウェアの売り上げに響かないなど、大きな利点がありました。
ソフト開発が難しい仕様である上、当初は十分な開発ツールが提供されなかったため、良質なゲームソフトが出揃うまで時間がかかり、ここでも互換性は大きな意味を持ちました。
また、DVDビデオの普及期に単なるゲーム機ではなく、DVDプレーヤーとして活用できるゲーム機として登場したことは、DVDの普及に大きな弾みを付けることとなりました。
また、発売当初の39,800円と言うメーカー希望小売価格は既存のDVDプレーヤーと比べて格段に安く、DVDプレーヤーの低価格化の火付け役となりました。


ゲームキューブ

ゲームキューブ
2001年9月14日に任天堂から発売された家庭用ゲーム機。任天堂のゲーム機としては初めて、標準ソフトウェア供給媒体として光ディスクを採用しました。
使用しているのは任天堂と松下電器産業(現:パナソニック)が共同開発した、DVDを基にした独自のメディアで、ディスクの直径は8センチメートル、また、CAV方式とすることで高速なデータ読み込みを実現しています。普及している一般的な規格と違えることで違法コピーを作りにくくするという海賊版対策もありました。
コントローラはNINTENDO64のものよりコンパクトになり、外観はソニーのプレイステーション用コントローラに近くなっています。
なお、前身ハード『NINTENDO64』同様、本体の電源を入れたときのコントロールスティックの位置を中心として認識する仕組みです。
ハードウェアの設計理念がソフトウェアメーカーの支持を集めたものの、発売がPS2に比べて遅すぎたこと、下位機種との互換性を持っていなかったこと、ディスク容量が少なすぎたこと、DVDの再生機能を搭載していなかったことなどが響き、参入メーカーはN64より少し増加したものの、発売ソフトは少なく、任天堂の自社ソフトが売上の多くを占める状況となりました。


Wii

Wii
2006年12月2日に任天堂から発売された家庭用据え置き型ゲーム機。
無線通信で接続されるコントローラ「Wiiリモコン」による直感的な操作の実現、コンピュータゲーム以外の日常生活に役立つコンテンツの搭載、Wii独自のインターネットを利用したサービス・機能が大きな特徴です。
Wiiは、世界累計販売台数2000万台を発売から約60週で達成しました。日米欧での発売開始時期が機種によりそれぞれ異なるため単純比較は出来ませんが、これは歴代の家庭用ゲーム機の販売記録(ゲームボーイアドバンス(75週)、ニンテンドーDS(約80週)、プレイステーション2(約95週))を抜いて最速です。
所有ユーザー層が幅広いのも特徴であり、特に10代前半以下と30代・40代のいわゆる「ファミリー層」の所有率が高く、男女比もほぼ1:1です。
これは、『Wii Sports』や『Wii Fit』などのファミリー向けソフトの大ヒット(前述2作はどちらも300万本超)が大きな要因となっています。
その結果、約87%のユーザーがWiiをリビングルームに設置しています。


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